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10年もすれば日本はアジアの高級別荘地になるかもしれない。
絵を習ったことのある人なら、直ぐにご理解頂けると思う。
絵を描くときには、そのモノへの把握が必要。
モノはひとつの方向だけから見ても分からない。
横から見たり、上からみたり、後ろから眺めたりして初めて
物事の全体像(本質)がわかるようになる。
偉そうに言ってても、僕だっていつも「自分の中のイメージで絵を描くな」と
いつも絵の先生に叱られ続けていた。
同じように僕は日本にいて日本を見てるんだから「よく日本を知っている」事に違いはないが、
正しく把握できていたか?と言えばそうじゃない。
近頃、またまた「観る角度によって物事は全く違って見える」ことを実感している。
21世紀はアジアの時代と言われるが、そうなる前触れはあちこちにある。
まず欧米人の数。日中を往復する飛行機に日本人と中国人が多いのは当たり前だが
今日ここに相当数の欧米人が混ざっている。僕が中国に通いだした7年前と比べても明快だ。
「腰が据わる」というフレーズが美徳である日本人に対し、
有史以前より欧米人はチャンスのある場所に移動して生活することが習慣になっている。
街を歩けばもっと分かりやすい。あらゆる場所に欧米人に出会う。表参道の比ではない。
現に僕のオフィスの管理者はオーストラリア人設計会社だ。
欧米人以外に目を向けても同じことが言える。
中国人に見えても、実は香港人であったり韓国人であったり台湾出身であることは当たり前で
むしろ僕には純粋な上海人に出くわすことのほうが、少ない。
中国人であっても、出身地による背景の違いは日本人には想像できない差であるし
上海において僕らは欧米人しかり、相当異なる背景を持った人々と協働している。
だから初めて出会った人に出身地を聞くのは僕らの習慣になっている。
これがいまの上海のスタイルだ。
来るアジアの時代に、ここでは「スタンダード」を決する条件が揃っている。
豊かになった13億人が、様々な価値観の選別を行うだろう。
中国文化の懐は深く、日本も韓国も1つのスタイルとして飲み込むだろう。
1億人が選んだブランドを13億人が再評価するか?
そこが日本ブランドの焦点になっていたりする。
しかもここで我々は韓国を侮ってはいけない。
僕らのよくある失敗は韓国を見くびりがちなことだ。
デジタルガジェット、若者文化などで「韓国スタイル」は
断然「日本スタイル」より人気が高いし、
繰り返すが、大陸から見たら日本も韓国もフランスもイギリスも同列だ。
ついでに言えば、中国人が政治的に気にかけている「国」はどこかといえば、
多くの人はインドとロシアと答える。
ロシアはいま、石油がある強みを持っているし、振り返れば共産党の由来もロシア。
インドはなんといっても中国人より安い労働力が、12億控えている。
友達と話していて、日本の国力には振り向きもしていないことがよくわかる。
そりゃそっちの方が大変だわって、政治に疎い僕だって分かる。
つまるところ、大陸的な価値観で日本の長所を活かしていくならば
「治安が良く水道水が飲めるアニメの原産地」
中国人が日本に「別荘」を欲しがるのに無理はないなと思う。
誰だって、安心して寛げる場所がほしい。
これが向こうから見える日本の姿だ。
ホノルル・にし
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